記憶力の定着を50%向上させるインプット術!リトリーバルで効率的な勉強法【受験生に有益】
受験生や定期試験に追われている学生、読書して知識を得たいと思っている皆さん
勉強した内容または本で得た知識をなかなか覚えられずに悩んでいる人が多いと思います。
分かります。自分も同じ参考書を何度も読んで大事なところに色を付けて強調したはずなのになかなか覚えられなくて絶望しました。
しかし、覚えられないのは自頭が悪いからでも才能がないからでもないのです。正しいインプット方法ができていないだけです。
脳が忘れない正しいインプット方法とは
ズバリ参考書を閉じて頭の中で「えーっと、どういう内容だっけ」と考えることです。
この行動を「リトリーバル」といいます。この「リトリーバル」をやると
ただ何度も「読み返し」をするよりも記憶力の定着度が50%も上昇する
という結果が確認されています。
「スタンフォード大学・オンラインハイスクール校長が教える脳が一生忘れないインプット術」(著 星 友啓)を参考にしてこの記事を書いています。
目次
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ただ読み返したり色を付けるだけじゃダメな理由
そればズバリ視覚的に満足して終わってしまうからです。
- 参考書を100ページ読みました
- 大事なところにたくさん色を付けました
一見、よく頑張った感じが出るのですが、たいていたくさん読むことや色を付けることが目的となってしまうのです。しかし、読み返しや色を付けることがが悪いというわけではありません。
やり方が悪いだけです。より記憶に残るやり方とはリトリーバルと組み合わせることです。
リトリーバルと組み合わせることによって記憶の定着度度合いが50%と格段に上がります。
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リトリーバルの具体的やり方(参考書や本を読むとき)
まずリトリーバルとは「一度インプットしたものを脳の中から取り戻すことです」つまり、一度参考書から目を離し頭の中だけで勉強内容について考えるのです。
このリトリーバルは三段階に分けて取り組んでいただきます。
- 参考書を読む前
- 参考書を読んでいる最中
- 参考書を読んだ後
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参考書を読む前
参考書の小見出しを見たらすぐに読み進めるのではなくまずどんなことが書いてあったかなとなんでもいいから思い出してください。
倫理を勉強していて、ギリシャ思想という小見出しが出てきたら、「ギリシャ思想といえばソクラテスで、無知の知を唱えていたな…」という風になんでもいいのです。
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参考書を読んでいる最中
本文の赤文字や自分で大事だと強調した部分に出くわしたら一度止まりそのキーワードの定義や説明を思い出しましょう。その後本文を読んで確認し思い出せなかったり間違っていたら、また頭の中でキーワードの説明を再度して次に行きましょう。
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参考書を読んだ後
ワンセクションまたは切りのいいところで一度参考書を閉じ何が書いてあったかを頭の中で思い出しましょう。思い出せなかった部分は本文を確認し再度頭の中で説明できるようにしましょう
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書き写しでのインプットの具体的やり方
よくやってしまう間違ったやり方は
ズバリただ目で文字を追ってワードを書き写しているということです。
正しい書き写し方法とは
インプットしたら見ずに小さいユニットごとに書き写すということです。
これもリトリーバルを利用して頭の中だけで思い出すという作業をしています。
例えば、英単語のcongratulationのスペルを覚えようとしたら見ずに小さなユニットごとにまず分けます。
con + gratu + lation
そしたらだんだん大きなユニットにしていきましょう
congratu + lation
congratulation
ただ闇雲に同じスペルを書くのではなくて、このようにして、見ないで思い出して書くというリトリーバルをすることで記憶の定着力は上がります。
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まとめ
何度も読み返したり色を付けて強調したのに覚えられないのは才能や自頭が悪いからではありません。やり方が間違っているだけです。
正しいインプットのやり方であるリトリーバルと組み合わせてやることで記憶力が格段に上がります。
- 読む前
- 読んでいる最中
- 読んだ後
の三段階に分けて取り組みましょう。
また、書き写して勉強をするときは闇雲に単語を書くのではなくリトリーバルを使って小さいユニットに分けて思い出しながら書き写しをしましょう。
受動的から能動的に脳を使い、勉強をするのです。
それでは受験生や試験に追われている学生、本の知識を得ようと頑張っている方、正しいしいインプット方法で効率よく勉強を頑張ってください!!